事業を立ち上げて、従業員を雇えば当然、給与の支払い業務が発生します。

給与を支払うという経験がない経営者にとっては、この業務は少々やっかいな仕事です。

従業員数人からやがて数十人、数百人に会社が大きくなった時も、経営者にとってはストレスがかかる業務です。

給与計算の業務は、それ自体で利益を生む仕事ではありません。どこの企業でも同じように非生産部門でバックヤード的な位置づけになります。従って、なるべく少人数で、コストをかけない体制で行いたいと思うわけです。

昔は、複写式の手書き計算用紙を使ったり、エクセルで表を作って計算したりしましたが、やがてインストール型の給与計算ソフトの全盛時代を迎え、いまなお、パソコンに市販のソフトをインストールして給与計算をしている会社は多いです。
弥生、ミクロ情報サービス、ソリマチ給料王、BSLシステム研究所などがあります。

給料計算ソフトはクラウド型ソフトがおすすめです

事業をはじめて、従業員を雇い、給与を支払う段階になった経営者は、給与計算は色々な種類があり、選択にすごく迷うことでしょう。

しかし、結論から言えば、これから給与計算ソフトを選ぶならクラウド型の給料計算ソフトがおすすめです。

給与計算ソフトは、インストール型とクラウド型があります。現在はまだインストール型が主流を占めています。しかしこれからはより進歩したクラウド型ソフトに徐々に移行していくと思われます。

給与計算ソフトとは、従業員に払う給与を自動計算してくれるソフトのことです。

従業員の勤怠データを入力すれば、給料の計算や、給料明細書の作成、そして年末調整の仕事をやってくれます。クラウド型給与計算ソフトは、インターネットの環境下にあってメールアドレスとパスワードさえあれば、どこにいても、どのPCやタブレットからでもアクセス可能です。

クラウドとは、インターネットを使用しネット上で何かをすることができる、という意味です。クラウド給与計算ソフトはインターネットのプラウザを立ち上げて使用する給与計算ソフトです。

インストール型とクラウド型を比較してみましょう。

〇インストール型の給与計算ソフトは、電気店などでパッケージになったCD-Romを買ってきて、それをPCにインンストールして使用するものです。クラウド型はURLにアクセスすれば簡単な設定だけですぐに始められます。

〇クラウド型の給与計算ソフトは、インターネットでアクセスすれば、どんな場所でもどのPCやタブレットからでも使用可能です。インストール型ではインストールしたPCでしか使用できません。

〇クラウド型しかできない特徴があります。それはデータが共有できることです。メールアドレスとパスワードさえ共有すれば複数の人が同じデータを同時に見られますし、使用が可能です。

例えば、会社の経理担当者のデータを顧問税理士や社労士で共有したり、給与担当者が作った給与のデータを所属の役員や社長が瞬時に見ることができます。

〇クラウド型の得意とする変動値の自動計算が最大の特徴です。従来のインストール型ソフトは社会保険料率や税制改正に伴う税率などの変更は、そのたびにアップグレードが必要ですがクラウド型では、ソフト会社がWEB上のプログラムを書き直しするだけで、全て完了です。契約しているユーザーは何もすることがありません。大変便利なソフトとなっています。

他にもインストール型とクラウド型との機能上の違いはありますが、これでクラウド型の方がユーザーにとっては使い易いことがお分かりと思います。これから給与計算の導入を考えるなら、旧来の数々の問題点を改良したクラウド型を選ぶことをおすすめします。

今までインストール型で経理事務の態勢が出来上がっている会社は、あえて変更する必要はないと思われますが、これからクラウド型がさらに進化していく可能性がありますので、その進展を注意深く観察していく必要があります。

いつかはクラウド型にならざるを得ない時期が来ると思われます。

クラウド型給与計算ソフトはどれがいい?

ではクラウド型給与計算ソフトはどれがいいのでしょうか。

クラウド型給与計算ソフトも今では非常にたくさんあります。代表的なソフト会社は、freee、やよい、MFクラウド、フリーウエイなどですが、他にもオービック、セルズ、日本デジタル研究所、大塚商会、日本電気、スマイルワークス、ワーククラウド、などがあります。

現在先行してシェアを獲得しているソフト会社は、Freee、弥生、MFクラウドの3社です。この3社であれば、どこでもおすすめです。シェアを大きく獲得していることは、信頼性と安定性を担保しているからです。給与計算ソフトは一旦採用すれば長年にわたって使用することになりますから、そうした意味でこの3社の中から選ぶことはおすすめとなります。

では、あえてこの中から選ぶとしたら、どれがいいのでしょうか。

企業によって給与計算に対する問題意識が異なります。選ぶ際には、各社共に無料の試用期間を設けていますので、実際に使ってみて決めるのも良い方法です。

〇やよいの給与明細オンライン:きれいな給与明細書が作れます。誰でも簡単に給与計算ができ、給与計算に特化したソフトです。高度な機能は省き、明細書発行に特化しています。会計ワークスにも連携しています。料金が従業員1人当たり33円/月でリーズナブルです。

〇クラウド給与計算freee :クラウド給与計算ソフトのシェアNo1です。誰でも簡単に使えます。使い方サポートはチャットでも可、会計freeeとも連携しています。ソフト選択の知識がなければ、このFreeeを選択しておけば間違いないです。

〇MFクラウド給与計算:誰でも簡単に使用できることがコンセプトです。最低限必要な設定が5項目だけ、すぐに使いたい人や、カスタマイズをして使いたい人向けです。分析アプリと連携しています。

この3つのソフトならどれでも大きな違いはありません。基本的な機能は同じです。

結局使い勝手の良さ、使う人との相性が人気に表れています。給与計算freeeが人気度において若干MFクラウド給与計算を上回っています。その差はほとんどありません。

あえて言うならば、MFクラウド給与計算は多少なりとも給与計算の経験がある人向き、クラウド給与計算freeeは、今から給与計算ソフトを導入しようとしている人に人気があるようです。

従って、おすすめの給与計算ソフトはfreeeということになります。

まとめ

いずれのソフトも、クラウド型給与計算が得意とする、社会保険料や税率の変更があった場合でも自動で変更されて、わざわざ設定し直すことはない、という機能を持っています。料金もそれほど大きな差はありませんし、試用期間も多少の差はありますが、導入に際しては無料試用期間で相性の確認もできます。

上記3社以外にも多くのソフトがあります。機能を特化しているソフトが多いですが徐々に上記3社に迫る勢いのあるソフトもあります。時間的余裕があればじっくり調査することは決してムダではありません。